
Art of Lifeとは、生き方という意味。
インタビューで発せられた想いを
そのまま起こすスタイルにしています。
世界で活躍する人達の
生き方をテーマにインタビュー
~Art of Life Interview~
道見里美さん
ineite 代表
Obihiro
【一人ひとりがもっと輝くために】

道見里美さんのブログやフェイスブックで、毎日投稿される言葉は、わたし自身、沢山の気づきを頂いています。まだ会ったことのない、遠くに住むファンも多いと聞きます。
日々起きる出来事の中で深く自分と向き合い、発せられる言葉を一つ一つ目の前に置くように聴き、また発する言葉を一つ一つ紡いでいくように語るから、遠くまで響いていくのだと思います。
それがなんであれ、自分が苦しくも通ってきた道だからこそ、そこにある道標を示すことができるものですね。
偶然にも湧いてきた「道標」と言う言葉を検索したら、「あなたの笑顔、それは道標」と母を思う歌詞があり。
里美さんのこの笑顔も、多くのお母さん達の道標なのだと感じます。
子ども達の未来の道標は、大人の私たちの、一人ひとり笑顔。一人ひとりがもっと輝くために。
*インタビュー動画(約5分)*
*インタビュー動画文字起こし*
ー 里美さんが描いているものは、どんなことでしょうか?
「世界平和」というと、凄くダイナミックで大きいのだけど、世の中、人と人が絡み合いながら生きていくじゃない?共に満たし合えるのが、やっぱり一番いいなって思っていて、争うことなくお互いの心の深いところから、満たし合える関係性がいいなって、凄くそれは思う。
「そのためにいま出来る事は何だろう?」って。
自分の強みだったり、好きだったことを使ってやっているのが、講座だったり、セミナーだったり、企業コンサルティングに繋がっていく。
ー 例えば、どんなことをしているのですか?
3本の柱があって、ひとつは学校に行って、子ども達に授業をする。
この授業は、「魔法の質問」の「なりたい自分になる」という夢を上げるワークを使わせて頂いて、そこにエピソードを色々と盛り込んでいく。来月中学3年生への授業があるので、中学3年生だったら、この子どもたちが自分を好きで、自信を持って、世の中に出て行ってくれたらいいなって想いを込めながら、エピソードを語る。
もうひとつは、女性とお母さん達。
学校の子ども達にやっていると、大人が見えて来るのね。授業をやっていると、「これ書いていいの?」「これ書いたら怒られるでしょう」、「そんなこと言ったって、叶うわけ無いじゃん」って、子ども達が言うの。
どうしてかなって思った時に、大人の言葉がそこにあるのかなって感じた。だったらこれ同時進行で、子ども達の授業と、大人達にも入っていかなきゃいけないなって思って、一番傍にいるお母さん達だよね。子ども達の授業をしていると、お母さんや家族のことを話してくれるから、私それを橋渡ししなきゃなって思って、大人に講座やセミナーを行って、そこで話をするんです。
「大人が楽しんで生きている。」「大人って、楽しいじゃん」って、それを教えてくれているのじゃないかなって思うのね。子ども達の役割って、そこじゃないかなって、大人たちがそれを感じてくれれば良いなって。
(十勝のお野菜のサラダ)
ー 最後の3本目の柱のお話をしてください。
3本目柱は、働き易い職場を作る。
いまは、介護施設のコンサルティングを1年間させて頂いて、う〜ん、女性に限っているわけではないのだけど、職場の中で、自分がどう働くか。
職場での時間が長い訳でしょう?そうすると、職場でどんな働きをしていて、どんな自分で居るかってすごく大きいなって思っていて、そこで本音を語り合えるような、互いにやりたいことを出し合って、より一層どう職場を作っていけるかって、主体的に、みなさんが。
雇われているんだから、限られた事をやればいいってことではなくて、自分が、ここで一人として、自分が働く環境をどう心地よく出来るんだろうって、それぞれひとりひとりが考えられるようなアプローチが出来たらいいなと思って。個別にご相談を受けたり、ミーティングしたりしています。
ー 今回久しぶりに里美さんに会って思ったのが、会うだけで自然にこちら(内面)が動き出してしまう。どんな風に「道見里美」が作られているかを、この後のインタビューでもお伺いしていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
*インタビューのつづき*

ー 先程、3本柱のお話をして頂きましたが、この活動するきかっけはどんなことでしたか?
結婚して子どもが授かるまで、7年位かかっているのね。
子どもを持つことに夢があって、結婚したら1年位ふたりの生活を楽しんで、そして、子どもが授かって家族が増えていく、そんなイメージでいたのね。でも、理想の子育てと違っていたのよね。
ー 例えば、どんなことが違っていると感じたのでしょうか?
良いお母さんになりたくて、良い子育てをして、良い子どもに育てたかったの。
そこには育児書を読み、良いという講演会に参加して、自分の中にある「子育て像」があるんだよね。実際に子育てし始めてみたら、すごいかけ離れている。本も読むし、講演会も行くんだけど、3日位するといつもの自分に戻るんだよね。
ー 戻るとは、どんなことでしょうか?
子育てをしていて、自分を責め、私は母親に向いてないとか。
思う様にいかない現実が目の前にあって、怒り過ぎて自分を責めて、幼い我が子に向って感情むき出しになっている自分をみて、私ってこんなに怒るのって思って。イコール、自分責めに入っていくんだよね。
責めるからしんどくなる。子どもの顔を見ても、なんだかしんどそう。それで夜になって、かわいそうなことしたなって寝顔に向って「ごめんね」って言っている自分がいたり、それが苦しくなっていったのね。
かといって、そればかりじゃないけど。そういう時間があると、母親に向いてないって思うことがあって、それをなんとかしたいって思っていたんだと思う。どうやったら子どもたちと一緒に笑えるのかなって、凄く考えていたと思う。
娘が小学校4年生の時に、ある日、彼女が外に遊びに行こうとしたのね。
「ママ、何を着ていったらいいの?」って私に言ったの。私は、「自分で考えて行きなさい」って、彼女に声をかけた。そしたら、「だって、私はママの言う通りにしないといけないでしょう」って彼女が言った。
「ママ、何も言って無いじゃない」って言ったら、「だって、ママは私がこれをしたいというと、あれをしなさいって、これ着たいって言ったら、それは寒いからこれ着なさいって言うじゃない。私はママの言う通りにしないとダメないんだよ」って彼女が言った。
これを聞いた時、返す言葉がなかったの。
私はこの子をどんな大人にしたいのかなって、いつか私はこの子の傍を離れていく。この子が社会に出た時に、ひとりで何かあった時、いわゆる人生の壁が目の前に来た時、どうやって自分の力で超えていけるのだろうかって考えた。
私はこの子の傍に居る間に、この子に何を渡せるんだろうかって考えた。
そこからコーチング、アドラー心理学に出会い、魔法の質問、そして、野澤卓央さん(小さなコツの専門家)に出会っていくことに繋がった。
ー その出来事から、どんな変化が周りにあったと思いますか?
思い起こしても、毎日こうじゃなきゃいけないって思っていた訳じゃないと思う。何をやっていいかわからないから。
たけど、意識は働き始めたよね。
この子の傍にずっと居られるわけじゃない、「生きる力って、何だろう?」って、考えないことを考え始めた。一日の中で、子ども達と過ごす中で考える回数が多くなった。
何かがあって怒った、感情が動いてイラっとしたその時に、ストレートに怒る時もあるけど、「あっ、待って」って、言葉を出す前に、「何が原因だろう?」って、「何を求めてこんなに怒っているんだろう?」って考える機会が増えた。
こういうことを一日の中で、何度も問うようになった。そうすると、自分に出会うんだよ。
ー 自分と会話する、対話することですね。
うん、自分との会話が起き始めたよね。
今もそれは続いて、子どもの成長と共に、その都度出て来る悩みとか、壁みたいなものとかって変るけど、子どもの成長と共に新しい問いが出て来る。
全部ひとくくりに言えるのは、「子どもが全部、先生である」ということ。

ー 子どもに教えられている、子どもに見せられているという事でしょうか?
凄いシンプルで、真っすぐで、純粋な目で「ママ、それでいいの?」って、問われている感じがする。そう見える様になったのは、こういう学びをするようになって、自分で意識する様になったからだと思う。
「人」に意識をしている、我が子なんだけど、一人ひとりの持っているものを観る様になった。兄妹であっても違うってことを知ることもそうだし。それぞれ持っているものは何だろうって考える。
ー 知る事によって、自分の見方が変わったのですね。
うん、「ひと」として見ている。自分の子どもとしてみてないかも。
以前は、コントロールしようと、想い通りにしようとしていた。自分が出来ないことをさせようとしていた。自分が出来なかったから、出来ない様になって欲しくないなって思っていた。
なかば押しつけだよね。その時は、おしつけなんて思ってないけど。
ー 人として見たら、その子の資質が見えてきた?
なんかそこには、自分が反映されている気がする。
私の好きなことってなんだろう、私の強みってなんだろうって、いくつも幾つも見つけ出していくと、まずは、自分にOKが出て来るよね。100%じゃなくても、「あっ、私こんな良い所あるんだ」って。それが多ければ多い程、目の前にいる子どもの中にあるものも認め出して来る。
うちの息子は、小学生の頃からお魚をおろすのが得意なのね。
勉強が出来ないというと彼に失礼だけど、苦手な方よね。それよりも外に出て行って、見えない敵と戦って遊んでいる事の方が楽しいと思っている、そんなわんぱくなところがある。じゃ、勉強が出来ないってことは、悪いことかっていったら、そうじゃない。社会出て困るのかって言ったら、あるのかもしれないけど、私はそれよりも魚おろせるほうが、凄いじゃんって思う。
これこそ、「生きる力」じゃないって、思っちゃう。

ー 自分のよき資質が見えるから、自然と人のも見えて来るってことですね。
よく講演会とか、お母さん向けの講座でお伝えするのは、「母親って、子どもの宝探しをする存在じゃないかなって」これは私の言葉ではなくて、脳科学の茂木健一郎さんが言っていた言葉なのね。
子どもの宝探しをするのは、お母さん。
本当だなって思って。娘、息子、それぞれの良いところを、「すっごいね、ママそれ出来ないわ、素晴らしいね!」って言ってきた。
ー 子育てを通して、自分の良さも、駄目さも認めていくことも大事なのですね。
出来ないことが、いけないんだって思っていたかもしれないね。出来る様にならないといけない、頑張んなきゃいけないって思っていた。
だから、つい、〜歳になったら、逆上がり出来ないといけないとか。
出来ないってのは、おかしいんじゃないみたいな。
ー 多くの子育て中の方が、そう悩みながらも日々を過ごしていると思うのですが、どんなきっかけから考え方をシフトしていけるのだと思いますか?
難しいね。本人が気づかないと、動けないものね。だけど子どもは、常にね、常にシグナルを出していると思う。「こう生きるんだよ」みたいなシグナルをね。
子ども育てようと思うと、しんどくなるのよ。子育ても、100通りの子育てがある。子育てを如何に、主体的にできるか。子育てから、子育ちになって、親育ちになる。めっちゃ楽だと思う。そうすると、子どもにも応援されるしね。自分と向き合っていれば、子どもが一番の応援者になるよね。

ー 自分に向き合うことから、そして動くですね。
この仕事をするもう一つのきっかけがあって、私の強みを見つけてくれた人がいるんです。それはコーチングをしてもらったんだけど、その時に、「里ちゃんの好きなものは何だろう?」ってきかれたの。
(この問い)初めてだったんだよね。
自分の好きなものは何って考えた時に、中々出て来なくて、でも考えていったら、人の笑顔をみることだって気づいたの。さらに、掘り下げていったら、人に話すってことだったの。会話の中で、その人が笑顔になっていく、あースッキリしたわって笑顔に。
そんな頃、社会に出て働きたいなって思って、どうせなら好きなことをしたいなって思って。私ね、ずっとカフェか雑貨屋で働きたいなって思っていたの。
それでハローワークに行ったの。
「どんな仕事を探されているのですか?」と聞かれたので、「カフェで働きたいんです」って言いました。そしたらカフェの店員は、20、30歳が主ですねって言われて。(笑)でも、心の中で、絶対勤めてやるーと思ったの。
その帰り道、たまたま通った道で、和風創りのカフェをみつけたの。こんな所で働けたらいいなって思ったのね。次の日もやっぱりあそこがいいなって思って、それで直感的に、そこに電話したの。「いま、スタッフ募集していませんか?」って。そうしたら募集しています、昨日、ハローワークに出しましましたって。
もう熱い思いで、「私以外に誰使いますか?」くらいな気持ちで自分の想いを伝えたの。でも、カフェは週末勤務なのよね。夫に話をしたら、土日のどちらかねと言われて。それで、もう一人、私の様なスタッフがいれば、私、働けますよね?って、言ったの。(笑)
ー その発想が凄いね!
びっくりするよね、提案なんてされると思ってないから。
そしてひと月位したら、「道見さん、貴女の様な人がやってきました」って。晴れて勤める事になったの。でも、入ったらその方がいないの。私が入る3日前に辞めてしまったらしいの。まるで私が入るためにいらしてくれた感じ(笑)
今を思うとしたいことをしたいと思うと、もの凄いものが動くのだと思う。カフェでは、「オーナーさんですか」ってよく言われるほど、生き生きとしていたと思う。
カフェでは、本当に楽しかった。それで、なぜかカウンター越しに、色々な方の相談を受ける様になったのね。人の中にあるものを引出す、聴くってことを大事にしてきたら、それが、いまに繋がった。
ー 子ども達の、そして自分の資質を見つけながら、楽しんでいく。それが今の仕事に繋がったのですね。いま里美さんがやっている事で、一番ワクワクしていることはなんですか?
人前で話していると、ドキドキするんだけど、楽しくなっちゃうの。マイクを持って話す前は、吐きそうになるほど緊張するんだけど、話していると楽しくなっちゃう。あとは、個人コンサルティングをしていて、ご自身がやりたいことをやり始める、自分の強みを見つけて動きすことかな。そこから先は立ち入っていかないので、遠くからみているだけなのだけど、その人が動いている様子をみると、嬉しくなる。
道見さんに会えて良かったって言ってもらえるのが、凄く嬉しい。

ー 私自身、里美さんの「聴く力」は、素晴らしいなと思っています。沢山の方が実際に会うといいなと思っています。
包みこんでくれる、安心感があるとは言われますね。どんな言葉を置いても、批判することなく、こんな自分でいいんだなって思って頂けるみたい。
これは言葉でいうことじゃないかもしれないけど、話をしているとき「貴方の中に全てありますから」と思っているのね。目の前の人が、「私なんて、、、」と自分を責めることを言われても、いやいや、「全て中にありますから」って、心の中に思ってお話を聞いています。こういう所は良い所だよね、こういうところ得意だよねとは伝えるけど、(相手の)内に、私と同じものがあるというスタンス。
460人の子ども達の前に立っても、それは同じ。
全部君たちの中にあるからって、私が教えることは何もない。ただ、私は君達よりすこし先に生まれた大人、こんな大人が居るよってことを見て貰いたいかな。君達のお母さんじゃないけど、君達を応援している大人がここにいるよって伝えたい。だから、「自信を持って!」って。
授業の最後は、子ども達の顔が変わるのよ、凄いから!
色々なエピソードと、皆の中にも可能性があるよって話をすると、「あっ、僕っ出来そうじゃない?」って、ポツポツそう思う子達が出て来るんだと思うんだよね。最後に、自分のお話を少しさせて頂くのだけど、その時の460名がグワッと観る。みんな静かに、マイクを持つ私を観る。
もう、たまらないから(笑)その時に私がたまらない。

みんなキラキラした目で見て、一体感を感じる。子ども達と一緒に手を繫いでる感じ、見えない手をつないでいる感じ。
「夢は、ひとりで叶えるものじゃないよ。お互いに伝えてね」って言っている。そういう大人達になりましょう。自分を楽しんで生きましょうって。
ー 素敵なメッセージ!大人達も互いに手を繋きたい、応援し合いたいよね。里美さんは、この活動を通して、どんな人に出会えたらいいなと思っていますか?
女性たちかな。女性が笑顔でいることで、世の中が平和になると思うよ。
男性にも、女性のエネルギーが必要だし、女性が自分が自分でいられること、本音を語って、自分が、自分のありのままを生きていく女性が増えれば増えるほど、世の中が平和になっていくと思っているんだよね。
そしたら、家庭が円満になるでしょう。その家庭から社会に出て行く、その点在した先で、広がって行けば、世界の平和に繋がる。だからこの活動の3本柱がある。全てが循環している。
ー 最後にこの記事を通して、読んで下さった方にどんなことを伝えたいですか?
ちょっとおこがましいかもしれませんが、「会いましょう」って言いたい。
私は文章を書くのが好きなのでブログやFaceBookで綴るけど、私とリアルに会ってもらえると嬉しいかな。私が出向くこと、こっちにきて頂くでもあると思うのですが、会って感じて欲しい。私から出るエネルギーなのか、風なのか、わからないけど。きっと感じて頂けるものがあると思うので。
「共に響き合いませんか?」
ー 響き合っています!(笑)ホントですね、こうして会うからこそですね。
一人ひとりがもっと輝くために、日本全国、世界に愛と喜びを広げたい!

Ms. Satomi Domi
「お母さんの学校」主宰。セミナー講師・コンサルタント、パーソナルコーチ、魔法の質問認定講師、司会。十勝管内小中学校で子どもたち向けの授業を実施、また教育委員会、家庭教育学級をはじめ、母親向け・女性向けの講座を多数開講。「ケアする人の心をケアする」を土台に介護施設・医療施設のチーム作りをサポート。野澤卓央さん(小さなコツの専門家)、小玉泰子さん(まなゆい創始者)、石原健治さん(人、夢のプロデューサー)など国内海外で活躍されている方々のイベントを手掛ける。
企業、個人コンサルタント、個人セッション、セミナーなどを通し、札幌、釧路、滋賀、上海にて「ひとりひとりが輝く」を実施。
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