
Art of Lifeとは、生き方という意味。
インタビューで発せられた想いを
そのまま起こすスタイルにしています。
世界で活躍する人達の
生き方をテーマにインタビュー
~Art of Life Interview~
未来へつなぐ
愛・平和への祈りコンサート
笠間節子(ローズ)さん、山内恵さん、杉山芳子さん
Tokyo

【愛・平和への祈り】
私たちが「伝えていく」ことは大事なことだと思っている。
「平和は当たり前じゃないよ」ってことを伝えていかなければいけない。
みんながその役割を担っていると思っているので、このイベントで、みんなで一つになればいいかなって思っています。
ー あらたな時代「令和」を迎え開催されるコンサートに向けて、3人にお話を伺いしました。今回の「愛・平和への祈り」のイベントを3人で始めるきっかけは、どんなことだったのでしょうか?
ローズさん(笠間節子さん、以下ローズさん):よっちゃんが企画したコンサートに行った時に、私が打ち明け話をしたことからよね?2016年の8月にやる筈だったイベントがあると話したことから。
よっちゃん(杉山芳子さん、以下よっちゃん):そのコンサートも、私が友人と3人で企画したものだったのだけど、それをローズが見に来てくれたのよね。あれも8月だった。その懇親会で「実は......、」って、打ち明けるような感じだったね。
ローズさん:元々、めぐりんと一緒にやることになっていたイベントを中止にしたので、それを復活させたいという思いもあってね。その時に、よっちゃんも8月6日に特別な思いがあるのよって話をしてくれたのよね。それでピンときたのね。

ー そもそも2016年の8月に企画していたイベントは、どのようなものだったのでしょうか?
ローズさん:この始まりはね。独身で母親になったことのない私は、甥に生まれた女の子を「天使ちゃん」と呼んでは、とても可愛がっていたの。
こんなにもみんなに愛されて、スクスクと成長していく天使を見るにつけ、その一方で世界に目を転じれば戦禍の中で泣いている子達が、なぜかふっと頭によぎってしまうのね。
そんなことを感じている頃に、広島平和記念資料館に行く機会があったの。それまでずっと行ったことがなくて、そのことに心咎めることがあったのですが、仕事で広島に行くことになったの。

この写真は、資料館から出た時にふっと撮られたもので、色々なところでお見せしているのだけど、初めてカメラを向けられて笑顔になれなかった写真なの。
ここ(資料館)で、笑顔になれる訳が無い。
この時にね、なんかしなくちゃいけないと思ったの。それで私が出来ることないのかなって、私ができそうなことは何だろうって考えた。
すでにシャンソンをずっと習ってきていたので、歌で何かしたい。
シャンソンの世界は、色々な思いを込めた歌があるので、歌で何かを感じて頂ける会をしたいなって、そんな気持ちが生まれたのね。もう、そういう気持ちが生まれたらダメなのよ。
すぐ行動したくなるの。(笑)
めぐりん(山内恵さん、以下めぐりん): それが、ローズの素敵なところよね(笑)
ローズさん:その後に、新宿のオペラシティで、めぐりんのクリスタルボウルと出会うのよね。それでシャンソンとクリスタルボウルで、一緒にしようってことになっていったのよね。
ー 初めは、めぐりんとお二人で3年前の8月にイベントをする予定だったのですね。めぐりんは、その8月のイベントへの思いは、どんなものがありましたか?
めぐりん : 私にとって8月6日は、どこか教科書の中のことだったの。その時間にテレビの前にいれば黙祷するくらいだったのですが、それがクリスタルボウルに出会うことによって、変わったの。
自分で買った最初のクリスタルボウルが届いた頃、知人の紹介により、出版記念パーティーで演奏させて頂く機会をいただき、丁度、今くらいの時期。この近くの公園の中にあるお茶室でした。
そこに、「広島、長崎にノーヴェル賞平和賞を受賞させましょう」という活動をしている世界の詩人の方達がいらしていて。演奏を聴いて、クリスタルボウルは鎮魂に良いと言われて、その年の夏、広島、長崎のイベントにお誘いを受けたの。
それで、ノーベル賞を受賞した方も交えて、一緒に行くことになったの。

ー そこでめぐりんが演奏されるために、行かれたのですね?
めぐりん : そうです。それで長崎に行って、あのグラバー邸にいる時に丁度、投下の時間になって、一斉に汽笛が鳴ったの。
全員、そこにいた人達がピタッと立ち止まって黙祷する。その場に居合わせた。
私には、この日が過去の出来事でしかなかったのだけど、この街では実際に痛みを持った人たちもいらっしゃって、これは終わったことではなくて、今でも続いている。
遅ればせながら終わっていないということを、実感させてもらったの。そこから意識が変わった。
この8月のイベントが、私の長崎での体験のように、平和な今があることを考えるきっかけとなったらいいなぁと思っています。
ー そうですね、私たち関東にいるものには、恥ずかしながら修学旅行で初めて知るようなところもありますね。また現実の日々に戻ってしまうと、忘れてしまうような......
めぐりん : それでもいいのかなとは思っていて。そこに意識を向けていることだけが良いことではなくて、きっかけがあって思いを寄せる時間があるだけで、違うのじゃないかなと。
きっと命を落とされた方も、ずっと自分たちに意識を持っていてとは思ってないだろうな、ちゃんと今を生きていて貰う方が、喜びだろうなって。
でも、私たちが「伝えていく」ことは大事なことだと思っている。「平和は当たり前じゃないよ」ってことを、伝えていかなければいけない。
みんながその役割を担っていると思っているので、このイベントで、みんなで一つになればいいかなって思っています。
ー よっちゃんには、何か8月への特別な思いがあると聞きましたが、それはどんな思いだったのですか?
よっちゃん: 物心ついた時から、私の誕生日の朝には「広島の原爆広場の祈り」の映像がテレビから流れていて、それが私の中で当たり前のことだったの。
お誕生日は、すごく嬉しい日でもあり、人々の深い悲しみ、ずーっと無くならない思いを自然に目にしていた。
そういう誕生日を、毎年過ごしていたのね。
家にはしっかり者の明治生まれの祖母がいて、宗教ということではなく、先祖から受け継がれたお仏壇と神棚があって、何か頂き物をすると、まずご先祖様への感謝。「いただきました」と手を合わせる習慣があったのですね。
そういう意味でも、「心を向ける」、「気持ちを向ける」環境の中に育ったかもしれませんね。

ー 生まれた時からお誕生日がそのような日というのは、私には感じられない体験を毎年感じてらっしゃったのですね。
よっちゃん: それが当たり前だったのね。お誕生日は嬉しい日だけではなくて、テレビを観て色々と感じる一日だった。それを繰り返してきたのね。
それで節子さんからお話を聞いた時に、まず一つは、8月6日生まれでピンときたことがあったのと、もう一つ大きな理由は、一旦中止になっている、ローズの思いを実現させたいと思ったのです。これやらなかったらやり残しのままじゃない?って。それが大きいですね。
ー ローズさんへの思いがあったとはいえ、よっちゃんのどんなことがそんなに強く行動に繋がっていったと思いますか?
よっちゃん: 限られた一生の中でやりたいと思ったことを、強く願ったものを、できるだけやり残さないほうがいいと、私は思っているんです。
だからと言って、自分が昔から行動力があったかって話ではなくて。自分のことは二の次にしてしまう方ですが、それも変えていきたいという思いもあって、少しづつ変えてきているのです。
だから「ローズ、これやり残しちゃダメでしょう、人生の忘れ物になっちゃうよ」って思ったの。
ローズさん:それで、めぐりんとよっちゃんとタイミングがピピピーッと!

ー そうだったのですね。それで「いざ、3人で!」と決まったとき、ローズさんは、どんなことを思ったのでしょうか?
ローズさん:何しろ、3人で主催ということが嬉しかった。
その年の自分の70歳の誕生日コンサートも、いえ、これまでのイベントも、全部一人でやって来たのね。お手伝いしますよってお声かけては頂くのだけど、なんとなく、全部一人でやって来たの。
これだけではないわよね、人生、これまで全部自分で決めてやって来た。
ー なるほど、一人で自立してきたからこそ。
ローズさん:実は自分一人でやってしまう方が、ある意味ずっと楽なのよ。仕事にしても良い悪いはさて置き、自分の感性で自分のリズムとスピード感で自分スタイルを貫いて来たので......。
そういうのが染みついているのよね。自分が思うことを自由にやりたいって感じで......。
ー それが今回は3人で!
ローズさん:私の人生にとっても、これは凄いことなの。(笑)相談できる仲間がいて、一緒に何かを作り上げていくことの喜びや素晴らしさを、感じています。
ー それはテーマにもピッタリですね。先ほどのお話の中にも、少し「祈り」とおっしゃってましたが、ご自身の日常の中にある「祈り」とは、どんなことだと感じていますか?
ローズさん:本当の平和とは、「心の平和」だと思いますね。
心のトゲトゲ、自分がイライラと満たされないままでいる。それを自分が発信しているのよね。その不機嫌さが周りにドンドン伝播しているのね。
これは私がやっている「瞬笑®力講座」の核心なのですが、私自身が心満たされている状態で、そして笑顔を届けること。(*瞬笑とは、目と目が合った瞬間の心を通わせる笑顔)
笑顔とは、相手に「ハッピーをプレゼントする」ことになる。
目があった人に笑顔を届ける。これはどんなに人をそして自分を幸せにし、満たされたものになるか。相手がハッピーになったその波動が自分に返ってきて、自分が満たされていくのですよね。
これは亡くなった姉が教えてくれたことなんです。
本を読んでくれたと言うことですが、あんなに辛い状況の姉が、私と目が合うと微笑む。その笑顔をもらって、どんなに私の勇気になったか。
姉はこうしていつも私に、目が合った瞬間微笑んでくれていたんだって、姉が病気になって初めて気づいたのです。
ー ローズさんのお姉さまのガンの宣告を受けて、お二人の中から生まれた「瞬笑」のストーリーを、節子さんの電子著書「笑顔で人生が好転していく理由〜一瞬で笑顔「瞬笑」で心が変わる・人間関係が変わる」で読ませて頂きました。今のお話のことが書かれていて、皆さんにも読んで頂きたいなって思います。心の平和とは、自分から笑顔になること、ここですね。では、めぐみさんの思う日常の「祈り」とは、どのように感じていますか?
めぐりん : 私のクリスタルボウルの活動で掲げているのが「世界平和」。そういうと大きいのですが、ローズと言っていることは同じ。
まず、自分が幸せでなければ、平和も繋がっていかない。エネルギーって循環なので、自分が平和でいることだと思う。
「魔法の質問」(マツダミヒロ主宰)の「シャンパンタワーの法則」というのがあるのですが、シャンパンタワーの一番上のグラスを自分と見立てた時、自分のグラスが満ちていないと、他の誰かを満たすなんて、とても出来ないよってお話があるのですが。
この自分を満たすとはなんだろうって考えた時、まずは「自分を信じる、自分を愛する、今の自分を丸ごと受け入れ、認める」。
これが出来て、初めて自分が満たされる。
丸ごとね。(笑)良い自分だけじゃなくて、ダークサイドの自分も含めて認めてあげることが、平和への一歩じゃないかなと思う。

ローズさん:ランチの時、ちょうどお話していたのよね。それで結論的に言っていたのは、「自分を知らなければ、満たされるところまでいかないよね」って。
「自分を知ることから」と言うのは、キーワードかもしれない。自分を知った上で、自分とは違う相手を知り、その違いを知り認め、それが平和に繋がる。
ー 自分を知る、自分と繋がるから平和に繋がっていく。それこそ祈りですね。よっちゃんは、今の話を受けて、さらにどのように感じてますか?
よっちゃん: このコンサートのタイトルの上に「未来につなぐ」っていうのがあるのですが、自分自身の思いが、ご縁を頂いている方達の思いも実現できるように、その後押しできるといいなって思っています。
それには一つ、ターニングポイントとなった出来事があって。何年前かな......?
まだアナウンサーになる前の会社勤めしている頃。昔なので副業が禁止されていた頃なんだけど、会社に内緒でアナウンサーになるためにアナウンス学校に通ったり、オーデションを受けたりしていたの。
唯一、同期の仲の良い友人には打ち明けていたのね。彼女には、色々なことを話してた。その後、お互い結婚して、子供が小さくて、会う回数は減っていって。
そんなある時、彼女から電話がきて「芳子、会いたいな〜」って。でも、タイミングが合わなくて時間だけ過ぎちゃったのね。
ある年のクリスマスの日に、その友人がガンで亡くなったと連絡が入ったの。彼女は誰にも病気のことは言ってなくて、本当にショックでした。
それで、あの時の最後の肉声を思い出してね。心が弱っていた時に電話をくれていたんだろうな、声が元気無かったな、会えば良かったなと、ものすごく後悔したのですね。
それでお葬式も終わってしばらくして、彼女の家に伺った時にね、彼女の家族みんなが「すごくいい人生でした」って言うの。
まだ40過ぎで若くして亡くなったのにご家族みなそう言うの。「やりたいことして、行きたいところに行って、食べたいもの食べて、沢山の人に愛されて」と。
私は小さくなった友人に、ただ心の中で「ごめんね、ごめんね」って、泣いて言うだけだったけど、彼女のお子さん達、まだ中高校生位なのに、「ママ、いい人生だったよね」って、そう言うの。
彼女は与えられた中で、短い人生を生ききった。そう周りの人も納得できる生き方だった。しかもクリスマスに旅立つなんて、最後まで完璧だった。

人って、生きた長さじゃないんだって、どう生きたかなんだって。
それでも私はずっと後悔して落ち込んでいたのだけど、数ヶ月してふっと思ったの。私は、自分らしく私の人生を生きているのかなって?
私はしてない......、違うなって。自分のことを二の次にして、つい、人を優先しちゃう。そういうのは何も美しくないな。もっと、自分らしく行動していいのだって。
旅立った後も、彼女はこうして私に教え続けてくれている。ずっと。
ー そう教え続けてくれている。
よっちゃん: これが原動力になっている。人一人の存在ってすごく大きいし、皆それぞれが大きな存在。
「愛と平和の祈り」コンサートには、戦争があってはいけないという思いと、「一人一人が自分の人生を思いっきり生きる、その勇気を」という願いもある。
来場してくれる方達が、共にそのエネルギーを感じてくれるといいなと思っています。
ー 3人のお話から、「笑顔で、自分を認めて、そして生ききること」。これは、今ここに生きている人たちだけの話ではなくて、亡くなった人たちからもそう応援されているように感じますね。昭和から平成、そして令和になりましたが、これから令和を生きていく未来へ、この活動がどんなメッセージなったら良いなって思いますか?
めぐりん : 平成元年に娘を妊娠しているの。そして、新元号に娘が入籍したの。なので、私は平成を子育てで過ごした。でも、子供って言うのは預かりものでしかないと思っているの。これから娘には、娘の人生を築いてもらいたいし、私も自分の人生を築きたいと思っている。
そう考えると、どんな人もいつでも自分の魂の成長のためにスタート出来る。人生には、落ち込む時もあるけれど、必ずいいところに向かっていくんだって。
年齢関係なく、いつでもスタートできる。
平成から令和へ。私たち国民のために祈りを捧げてくれる天皇が変わるということは、そのエネルギーも変わると思っているの。新しい時代に向けて、みんなが生き易い、そんな世界になったらいいな。
自分の平和を大事にする。
そして、未来を見るのも大事だけど、過去。これまでの過去に生きた方達がいるから、今があって、そして、これからの未来もあるということを思い出す。
ここも忘れないようにしたいなって思います。
ー よっちゃんは、この令和へ、何を持っていきたいなと感じますか?
よっちゃん: めぐりんと同じ気持ちです。過去からの教えを大事にしながら、もっと自分らしく心を大切に行動できる時代になっていくといいな。
チャレンジする気持ちが大事になっていくのではないかな。
それをね、ローズはいつも体現してくれるの。(笑)当時は気軽に来て頂いて楽しんで頂きたい。エンターテーメントとしても、楽しんで頂きたいです!

ローズさん:まさにね、私一人だったらプログラムにある「ハピネス(AI)」は、歌わないですよ。100%選曲していない(笑)
めぐりん : あの歌詞が、ローズにピッタリなの!(笑)
ローズさん:歌、ご存知?始まりが「 ヘェーイ」なのよ。拒絶ですよね(笑)即答で、無理って断った。(笑)
ー シャンソンを歌うローズには、確かに(笑)
よっちゃん: め私たちの辞書には、ローズに無理という言葉はない(笑)
ローズさん:でも先ほどのお話のように、イベントを3人でやることもチャレンジ、めぐりんが選曲してくれなければあり得なかった。
完璧にはまだ歌えないよ。(笑)でも、8月までには一生懸命練習して、AIさん(歌手)を知らなかった70を過ぎた私が歌う「ハピネス」。
これもチャレンジなの。
シャンソンとめぐりんのクリスタルボウル、そしてよっちゃんのナビゲート。
後半はガラリと雰囲気が変わって、この日に来てくださった方達が、私たちと一緒に過去から希望ある未来に向けて、楽しい気持ちになって頂けたらと思います。

コンサートは8月4日に行わられ大盛況でした。
Ms. Rose&Megumi&Yoshiko
笠間節子(ローズ)
染宮教育総研株式会社顧問/「瞬笑力講座」講師/ 瞬笑力トレーナー・シャンソンアクトレス
電子書籍「笑顔で人生が好転していく理由〜一瞬の笑顔「瞬笑」で心が変わる・人間関係が変わる」
山内恵
クリスタルボウル奏者&オーラチャクラリーディングカウンセラー/陰ヨガインストラクター
ホームページ Puffyclouds.jp
インスタグラム:megumi_yamauchi
杉山芳子
アナウンサー/話し方講師/イベント・カルチャー運営
「土曜の朝はVOICE!」ゆめのたねの放送局東日本チャンネル。夢や想いを世界に発信!輝く未来につなぐ、夢応援番組!
「ソロモンの庭ー幸せにつながるスピリチュアルな世界」原宿TV株式会社